
2011年10月24日(月)。みやぎ生協蛇田店の2階にあるキッチンスタジオ「じゃんぷ」で開催された「男の料理・買い物から始めましょう!」に参加してきました。
キッチンスタジオのガラスの壁には、全国の組合員さんから寄せられた復興への応援メッセージがびっしり。あたたかい気持ちになりながら、スタジオ内へと入っていきました。
みやぎ生協蛇田店の2階にある、キッチンスタジオ「じゃんぷ」。
ガラスの壁には、全国の組合員さんから届いた応援メッセージが貼られています。
今日の講師は、「男の料理」を長年担当されている管理栄養士の角張 文香(かくばり ふみか)さん。定年を迎えた男性が多く集まるこの料理教室には、角張さんのある想いが込められていました。
角張さん:「仕事では成果をあげても、退職すると家では何もできない男性が、実は結構いるんです。そんな方々のために、旬の食材を使ったバランスの良い料理をきちんと教えたいな、と思ったんです」
なんてありがたい!世のお父さんたちは、家事は奥さんに任せっきりで仕事に没頭しがちですからね。こういう機会があると助かります。
講師を務める管理栄養士の角張文香さん。
今日の参加者は5名。横山 毅さん・齋藤 義宗さん・斎藤 久さんは料理教室の常連さんで、菅野 謙司さんは2回目。初参加の伊藤 博さんは、奥さんに勧められて来たとのこと。
全員の身支度が完了したところで、角張さん手作りのメニュー表と買い物リストを使った説明が始まりました。
角張さん:「今日は八宝菜を作ります。野菜も魚介類もたっぷり使いますよ。グラム数が細かいので、はかりを持って買い物に行ってくださいね。それでは皆さん、買い物をお願いします」
お金が入った封筒を持って、いざ1階の食品売り場へ!
材料、作り方、イラストまでついた、わかりやすいメニュー表。
まず向かったのはお肉売り場。豚バラ肉のブロックを探します。「これはどうですかね?」「それがいいんじゃないかな」と、全員で検討しながら決め、菅野さんがほかの方をリードしていきます。
続いて向かったお魚売り場では、いか、えび、ほたてを、野菜売り場では白菜、玉ねぎ、タケノコ、にんじん、長ネギ、ピーマン、椎茸をかごの中へ。その都度、はかりに食材をのせて重さをチェックしていきます。
かごを持ってくれた齋藤 義宗さん(左)と、買い物リストをチェックする菅野さん(右)。
豚バラ肉のブロックを全員で吟味中。
持っているはかりで、一つ一つの食材の重さを量ります。
食材をすべてかごに入れ、齋藤 義宗さんがレジに並んで会計を済ませている間、近くで待っていた伊藤さんと横山さんは談笑中。
横山さん:「食品の買い物とかされるんですか?」
伊藤さん:「この蛇田店に妻としょっちゅう買い物に来るんですよ。だから、どこにどの食材があるかは大体わかるんです」
そういえば、伊藤さんは先回りして食材を見つけてきてくれていました。通い慣れたお店だったからできたんですね。料理も日頃からされるみたいなので、頼もしい存在です。
こうして、2階のキッチンスタジオへと戻りました。
楽しそうに会話をする伊藤さん(左)と横山さん(右)。
角張さん:「では皆さん集まってください。買ってきてもらった食材の確認をしますからね」
買い物リストを見ながら、買ってきた食材を一つ一つ確認し、重さももう一度量っていきます。きちんと買ったはずなのに、なぜかドキドキ。皆さんも、少し厳しい表情で角張さんの確認作業を見つめています。
全員で買ってきた食材の確認中。すべて合っているでしょうか?
角張さん:「あ、お肉は良いですね。魚介類は、本当は冷凍じゃない方が良かったんだけど、ほかのが売ってないんですよね。仕方ないわね」
確認作業が順調に進んでいると思われたさなか、角張さんが「あ!」と何かに気付きました。
角張さん:「この椎茸ダメだ~。私が言ってたのは干し椎茸だったの」
なんと食材の買い間違いが発覚!えびも、もう少しグラム数が多いものが良いとのことで、急きょ、食材の返品と買い直しに行くことに。齋藤 義宗さんが買い直しに行き、ほかのメンバーで調理を進めることになりました。
まずは、食材を切ることから始めます。
角張さん:「今回は、すべての食材を大体同じ大きさで切ります。そうすると、すべての具材に均等に火が通りやすくなりますよ」
角張さんに料理のコツを聞きながら、夢中で食材を切っていきます。
角張さん:「一つの食材だけじゃなくて、いろいろな食材を切ってみてくださいね。これ切ってみたらいいよ、とか、その野菜切りたい!とか、どんどん声をかけ合ってください」
先生に指導を受けながら、真剣に食材を切っていきます。
先生のその言葉に対し、「それは良いですね。そうした方が、この小さい具材は誰のせいだー?ってことにならないよねぇ」と斎藤 久さんが一言。
笑いが起こり、雰囲気が一気ににぎやかになりました。斎藤 久さんはこのほかにも、いかを食べ過ぎていかの夢まで見た、なんて面白話も披露し、場を盛り上げてくれました。
「男の料理」常連の斎藤 久さんと横山さん。会話も弾みます。
菅野さんと横山さんは、切っている食材を変えたり切り方を確認し合ったり、楽しそうに下ごしらえを行っていました。
食材の買い直しに行ってくれた齋藤 義宗さんも戻ってきて、やっと全員で調理ができることに。野菜を切ったり、きくらげを手でほぐしたり、皆さんで調理をスムーズに進めていきました。
角張さん:「食材をほとんど無駄にしていないから、皆さん買い物上手ですね」
角張さんに褒め言葉をいただきながら、なんとかすべての食材を切り終えることができました。
ようやく調理に参加できた齋藤 義宗さん。
きくらげを食べやすい大きさに手でちぎっていきます。
続いて角張さんはお鍋でお湯を沸かし、ピーマンをゆで始めました。どうしてなのか疑問に思っていると、
角張さん:「ピーマンは彩りを重視して最後に加えるので、あらかじめゆでて柔らかく、食べやすくしますよ。はい、皆さん味見してみてください」
そう言って角張さんが渡してくれたピーマンをパクッ。確かに柔らかくて、独特の苦みも消えて食べやすい!ゆでるだけでこんなにも違うんですね。
ゆでたピーマンをザルに移したら、食材の下ごしらえはすべて完了。合わせ調味料や水で薄めた椎茸の戻し汁を用意し、いよいよお鍋で炒めていきます。
ピーマンだけは一度ゆで、
味見をして柔らかさをチェックします。
大きめのお鍋を二つ用意し、具材も二つに分けて炒めていきます。ここで、角張さんが調理しやすいポイントを教えてくれました。
角張さん:「調理台に食材を置いておく時は、炒める順番に置いておくと手際よく調理することができますよ。炒める順番を間違うと味も変わってきますからね、意外と重要なんです」
そうなんですね!どうせすべて炒めるなら順番なんて…と少し思っていましたが、それは間違いだったようです。
ズラリと並んだ色とりどりの食材。なんと計12品目!
それぞれのお鍋に油と薬味を入れて、まずは豚肉から順番に炒めていきます。にんじんなどは火が通りにくいので、味見をして硬さを確認してから次の食材を加えます。
「いい色になってきたねー」
「これはこのぐらいでいいのかな?」
「すごい湯気が出てきたね!」
皆さんで声を掛け合いながら、適度なところで交代して調理を進めます。
大きなお鍋をしっかり支えながら炒めていきます。
水溶き片栗粉でとろみをつけたら、二つのお鍋の中身を一つにまとめ、ごま油とこしょうで味を調えます。さぁ皆で味見!というところで、角張さんから味見に関するワンポイントアドバイス。
角張さん:「味見に使うお皿は、その都度水で洗うのではなく、料理をなじませて使うと良いですよ。水が一滴でも混ざると味が変わってしまいますからね」
皆さんでアドバイスを実践しながら味見をします。「もう少し味が濃くてもいい」という意見が出たのでこしょうを加え、八宝菜がようやく完成しました。
仕上げにごま油とこしょうを加えます。
斎藤 久さんが一人ひとりのお皿にご飯を盛り、齋藤 義宗さんがその上に八宝菜をかけていきます。
齋藤 義宗さん:「おれ、色彩感覚ないんだよな〜(笑)」
とおどけながらも、全員分きれいに盛り付けてくれました。ありがとうございます!
時刻はちょうど12時過ぎ。皆さんで「いただきます!」
丁寧に余りなく、全員分の中華丼を盛ってくれました。
さまざまな感想やアイデアが飛び出したり、最近あったことや世間話を交えつつ、皆さんきれいに完食しました。美味しくできて良かったですね。
角張さん:「1人分や2人分を作るよりも、少し多めに作って余ったら冷凍すれば良いんです。解凍した時に少し水っぽかったら、また片栗粉でとろみをつけて、醤油を少し垂らすといいですよ」
今回は6人分で作りましたが、家で作る時は1人分か2人分。ふだんは少量で作ってしまいがちなことを見越して、角張さんは教えてくれました。勉強になります。
最後に、皆さんできちんと後片付けをして、今日の料理教室は終了。
講師の角張さん、参加された皆さん、お疲れさまでした。
次はご家庭で八宝菜を作ってくださいね。
前列左から:齋藤 義宗さん、講師の角張 文香さん
後列左から:伊藤 博さん、斎藤 久さん、菅野 謙司さん、横山 毅さん
取材協力:管理栄養士の角張 文香さん、料理教室参加者の皆さん、みやぎ生協蛇田店の秋山 真弓さん